【ChatGPT】「始めるきっかけ」「体験するきっかけ」を後押しするツール

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AIで何をしたらいいか思いつかない人の”ツール”

数週間要していた動画作成が、数分でできる

ChatGPTをはじめとした「生成AI」が話題になってきてもう1年以上が経過しました。

体感として、仕事でバリバリ活用している人と、まだ手を出してない人の間には大きな溝ができてしまっている気がします。

「まずは体験する」がその溝を埋めるのに一番早いのですが、その第一歩を踏み出すのが一番難しかったりします。

まずは「AIツールを使ってもらう」

僕はGMOインターネットグループというIT系の企業で「AI活用推進」のプロジェクトに現在携わっています。

その取り組みの1つとして、まずは「AIツールを使ってもらう」事を目的として、AIツールに相談していいことを条件にした「AIテスト」を企画実行しました。

このテストの問題の多くは、事前の知識がなくとも、AIに適切に相談することで正解を得られるものです。そして、一定以上の点数をとり合格することを義務付けています。

また、自由記述の課題として、AIで任意のテキストを生成する問題も設定しました。

合格・課題提出までの過程で、今までAIツールを使っていなかった人は、AIに相談することで簡単に課題が解決できるという「体験」ができるというワケです。

その効果はてきめんで、AI活用に関する話題が、日常の雑談でも出てくる頻度が多くなり、業務効率化の為のAI活用に関する意識も短期間で向上しました。

僕は、AIの活用の第一歩を始めるには「なにより1回、体験してもらう事が早い」と考えています。そこで、今回は気軽に最先端のAI技術が体験できる「NoLang」というAIツールを紹介してみようと思います。

NoLangは、入力欄にテキストを入力すると、AIナレーション付きの解説動画を生成するサービスです。

使い方は説明するまでもないくらい簡単。NoLangのサイトにアクセスしてGoogleアカウントでユーザー登録をするだけ。早速「ChatGPTを含む生成AIのビジネスパーソンの活用方法」と入力してみました。

すると、数秒で「生成AIのビジネス活用術」という解説動画を生成してくれました。

内容構成もバランスが取れたもので、活用事例の紹介だけではなく、活用する際の注意点にまで訴求した動画を生成してくれます。

このツールの特徴は、AIに生成させるための「おまじない」(プロンプトと呼ばれます)を使いこなすスキルに関係なく、自分が気になることを短文で入力するだけで、テキストに応じた解説動画を生成してくれることです。

仕組み的には、入力した文言により生成された、4〜5センテンスの簡潔な説明文と、注意事項や補足を含む「締め」のテキストを生成し、それらを画像と読み上げ音声とともに1分前後の動画として生成するというものです。生成した動画はダウンロードも可能です。

ホームページの要約動画を数秒で

無料ですし、無理やり最初の第一歩を踏み出してもらうにはぴったりです。動画の構成や、画像、読み上げ音声の素材集めの手間が一切かからず、いきなり数秒で解説動画が作られる体験はなかなか強烈です。

さらに、AI系ツール界隈では、必須となりつつある「Chrome拡張機能」にも対応しています。

NoLangをChromeの拡張機能に追加すれば、開いているウェブサイトの要約動画の作成が「ボタン一つ」で可能です。

使い方は、パソコンからChromeウェブストアにアクセスし、NoLangをChromeに追加、その後画面の右上のパズルピースのボタン(拡張機能)より、NoLangを選び、ブラウザの固定ボタンとして設定するだけです。

早速、以前の記事(世界中が任天堂「どうぶつの森」に夢中なワケ)に関する要約動画を作ってもらいました。

筆者である僕からみても、抜き出し部分も適切で十分なクオリティでした。

プラグインの利用で、ホームページからも動画作成可能。品質も高い(筆者撮影)
現在は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに基づいた非営利でのショーケースではあるものの、技術的には商用利用可能なところまできているように感じました。

生成した動画を元(シード)にした再編集機能は、現在はまだないのですが、今後のアップデートによってそれらが対応すれば、自分が担当している事業のホームページに動画をつけるなんていう、今までであれば数週間〜1カ月単位の仕事が、各ページ数分程度で済む時代がくるかもしれません。

今回このツールを触ってみて、「AI全然わからない〜!」と言っていた担当編集者も「これ面白い! 癖になるね!」「こんな事できないの?」とAI活用の第一歩を踏み出しました。

日本発の開発チームが、AI活用の一番最初にぶつかる「始めるきっかけ」「体験するきっかけ」を後押しするツールを作ってくれたことにワクワクします。

引用元:https://toyokeizai.net/articles/-/745824?page=2

「始めるきっかけ」「体験するきっかけ」はとても大切だと思います!

まずは、はじめの一歩です!

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