SCAN機能が突然不能、FileMakerの共有も突然不能、その原因にびっくり-Windows Defenderが犯人でした

この記事を書くきっかけになったトラブルの内容
  • 複合機のSCAN機能が突然、使えなくなった
  • 社内4台で使用していたFileMakerが、突然、ホストのFileMakerと共有ができなくなった
目次

はじめに

先月は、11月10日の早朝に、販売大臣 odbcエラーで突然使えなくなった、というSOS電話相談があったので、今月もまた、Windows10のアップデート関係で何か起きないか、と心配していました。

別の会社の担当者から、SOS電話相談がやはりきました。

内容は、社内で使用している全部のFileMakerがホストに共有できなくなって、仕事にならない、困った、という相談です。

さらに、その中の1台は、複合機でSCANしたデータが、パソコンに届かなくなってしまって困っている、という内容でした。

午前中の約束の仕事をすませて、午後から現場に行って、復旧作業をしてきました。

原因の切り分けと最終的な解決

これから行う作業の目的は、次の2点です。

  1. FileMakerの共有をできるようにすること(復旧作業)
  2. 複合機でSCANしたデータをパソコンに保存できるようにすること(復旧作業)

順番に次のような流れで作業をしました。

STEP
ホストのFileMakerの動作確認をしました
  • インターネットはできて、FileMakerの動作は問題なし。
  • FileMakerも、ホストのパソコンも、一般的な問題はありませんでした。

他のパソコンとの接続関係は、このあとに行っています。

STEP
ホスト以外のパソコンからネットワークの確認作業
  • コマンドプロンプトでipconfig を使って、各パソコンのIPアドレスの確認
  • インターネットにつながるか確認したところ、ヤフーの画面は見れるし、Google検索もできる
  • コマンドプロンプトでpingを使って、接続状況を確認したところ、全部のパソコンにpingが通らないことを確認
  • ウィルスセキュリティのESETを一時全部のパソコンで無効にしても、pingが通らないことを確認

結局、社内のパソコン同士がデータのやりとりができない状態、ということがわかりました。

これでは、FileMakerの共有はできないのはもちろん、SCANのデータも届かないのは当然です。

STEP
先週7年ぶりに交換したというファイアーフォールの会社の担当者に相談
  • ファイアーフォールの装置が、内部のパソコンの通信に影響を与えるか、の質問に、それはない、との返事。
  • 社内のパソコン同士、ESETを無効にしても、pingが通らない理由は、不思議ですね、わからない、との返事。
STEP
FileMakerの共有やSCANが届かない原因は、ESETでもファイアーフォールでもなかった

これは、深みにはまってしまいました。

今までは、ESETを無効にしてpingが通れば、あとは、ESETの問題なので、ESETの設定で解決できました。

ところが、今回は、原因がわからない・・・・、なぜだ・・ということになりました。

STEP
ヒントは、先日見た「YouTubeのパソコン博士TAIKIさんの【騙されるな】ウイルスセキュリティーソフトは買うな!」の動画

Windows10になってからWindows10に内蔵されている「Windows Defender」が優秀なので、有料のウィルスソフトの必要性が低くなった、というような内容でした。

まてよ、Windows10のアップデートの際に、まさか、Windows Defenderを有効にするようなことはないよな・・・といういやな予感がよぎりました。

そこで、まさかと思って、「Windows Defender」の設定を確認しました。

STEP
犯人は、「Windows Defender」でした。

びっくりしました。

ESETをインストールしているので、「Windows Defender」は無効になっている、と思っていました。

ところが、なんと、有効の緑色の表示になっていました。

そこで、すぐに、「Windows Defender」を「オフ」にしました。

  • そうしたところ、今回の問題は、全部解決しました。
  • FileMakerの共有は復活、SCANした文書はパソコンに取り込まれました。

最後に

今まで、ネット関係のトラブルで、「Windows Defender」が原因だったことはありませんでした。

今回は、まさかの伏兵でした。

ただ、Windows10の突然のトラブルの原因のほとんどはWindows10のアップデートなので、今回も、マイクロソフト社が犯人ではないか、という予感がありましたが、まさに、的中でした。

先月の販売大臣 odbcエラーは、応研のツールで解決できましたが、今回の「Windows Defender」は気づけば、自分で解決できる問題です。

今後、社内などで共有できていたことが、できなくなった、という場合には、有料でインストールしているウィルスセキュリティのソフトだけでなく、Windows10の「Windows Defender」も疑ってみた方がいい、という体験でした。

なお、長い間、ESETを利用してきたので、今まで「Windows Defender」については、特に気にしていませんでした。
ですから、現時点で私に勘違いや思い違いがあるかもしれませんので、この点ご了承下さい。

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