今回のニュースについてChatGPTだったらどういう表現がいいのか、を聞いてみました
Yahoo!ニュースをはじめとして、いろいろなサイトで、「立憲民主党の小西洋之参院議員が衆院憲法審査会について「毎週開催は憲法のことなんか考えないサルがやることだ」と発言したことを巡り、30日の衆院憲法審で反発の声が相次いだ。」という記事が取り上げられていました。
ChatGPTの使い方の一例として、この部分だけをChatGPTに聞いてみた結果です。
この毎週開催は憲法のことなんか考えないサルがやることだ」の「サルがやることだ」という表現を、国会議員、国民、マスコミから、なるほど、うまい、と称賛されるような表現を5つあげて、この問題発言を言い直してください。日本語で。
- 「毎週開催は憲法のことなんか考えない無策な行為だ」
- 「毎週開催は憲法の重要性を軽視する行動だ」
- 「毎週開催は憲法問題に真剣に向き合わない浅はかな取り組みだ」
- 「毎週開催は憲法議論を深めることなく行われる無益な行為だ」
- 「毎週開催は憲法に対する真摯な態度を欠いた手法だ」
この問題発言を言い直すと、「毎週開催は憲法のことなんか考えない無策な行為だ」といった表現になります。これらの表現は、侮辱的な言葉を使わずに、問題点を的確に指摘しています。国会議員、国民、マスコミから称賛されるような表現となるでしょう。
このニュースに関してのChatGPTの使い方についての問題提起
念のため、内容の真偽を確かめるために、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』で、立憲民主党の小西洋之参院議員のことを調べてみたところ、なるほど、過去にもいろいろな不適切発言をしている議員さんだということはわかりました。
ちなみに、説明文が長いので、説明文の「発言・行動等」をコピーして、ChatGPTにまとめてもらいました。
「発言・行動等」の記載全部を一度に処理しようとすると、質問側の文章が長すぎて、エラーになります。
そこで、見出しを先頭から3つだけを試しにChatGPTに質問してみました。
発言・行動等
NHK経営委員の交代を要求
2014年3月12日に参議院予算委員会の質疑で、安倍政権下で任命された経営委員の顔ぶれについて、戦後初めて経営委員会に東北地方の代表者がおらず、全国各地方の公平性の考慮を規定している放送法に違反するとして長谷川三千子、百田尚樹両経営委員の罷免を要求した[32]。安倍晋三首相は、長谷川が日本国憲法を批判していることなどについて、小西が「こういう方がこの世にいるのかと驚いた」と述べたことに対し、「自分と考え方の違う人の存在を許さないという狭量な考え方は、極めて危険と言わざるを得ない」と答弁した[33]。
参議院予算委員会における発言
2015年3月20日の参議院予算委員会で、集団的自衛権の行使を容認する2014年7月の憲法解釈変更の閣議決定について、「安倍晋三首相が行ったことは法令解釈ではない。日本の法秩序を根底から覆すクーデターだ」「憲法を何も分からない首相とそれを支える外務官僚を中心とした狂信的な官僚集団」と発言した[34]。直後に岸宏一予算委員長から「発言中に不適切な言質があるとの指摘があった。十分気をつけて発言をお願いしたい」と注意を受け、「日本の法の支配を思うあまり不適切な発言があったらおわびしたい」と述べた[35]が、「不適切な発言があったらおわびしたい」と謝罪したと報じた産経新聞の21日付の記事について「謝罪はしていない」「『後日の議事録の調査で不適切発言が確認されたのならおわびする』と述べただけ」と「謝罪」については否定した[36]。
「官僚を処分する」発言
2015年6月9日の参院外交防衛委員会で小西は中谷元防衛相の秘書官が防衛相に耳打ちして「憲法違反の答弁」を補佐したと主張し、「解釈改憲、安保法制、これ憲法違反のお先棒をかつぐというような官僚の皆さんは、絶対に許さない。政権を奪い返してから、必ず、皆さんを処分する」と発言[37]。枝野幸男幹事長は10日の記者会見で、「少し言葉が過ぎるのではないか。思いは分かるが、十分注意するよう指摘したい」と述べ、党として注意する意向を示した[38]。
- NHK経営委員の交代を要求
- 2014年3月12日、参議院予算委員会で、経営委員の顔ぶれについて、東北地方の代表者がおらず、公平性の考慮を規定する放送法に違反するとして、長谷川三千子、百田尚樹両経営委員の罷免を要求。
- 安倍晋三首相は、小西が批判的な意見を述べたことに対し、「自分と考え方の違う人の存在を許さないという狭量な考え方は、極めて危険と言わざるを得ない」と答弁した。
- 集団的自衛権の行使についての発言
- 2015年3月20日の参議院予算委員会で、憲法解釈変更の閣議決定について、「日本の法秩序を根底から覆すクーデターだ」「憲法を何も分からない首相とそれを支える外務官僚を中心とした狂信的な官僚集団」と発言。
- 岸宏一予算委員長から注意を受け、「日本の法の支配を思うあまり不適切な発言があったらおわびしたい」と述べたが、謝罪はしていないと主張。
- 「官僚を処分する」発言
- 2015年6月9日の参院外交防衛委員会で、中谷元防衛相の秘書官が防衛相に耳打ちして「憲法違反の答弁」を補佐したと主張し、「解釈改憲、安保法制、これ憲法違反のお先棒をかつぐというような官僚の皆さんは、絶対に許さない。政権を奪い返してから、必ず、皆さんを処分する」と発言。
- 民主党幹事長は、「少し言葉が過ぎるのではないか。思いは分かるが、十分注意するよう指摘したい」と述べ、党として注意する意向を示した。
気になったのは、今回の問題発言「サルがやること」の前提になるニュースの取り上げ方でした。
本当は、前後の文章の脈絡を通して、該当個所の表現が適切か否かの判断ができるわけですが、今回、ニュースの多くは、この問題発言の箇所だけを切り取って、載せているんです。
この発言だけを聞けば、それは、間違いなく誰からも批判されるのは当然だと思います。
ところが、前後の文章が載っている加工前の文章を読むと、ここまでの批判はされなかったのではないか、と思いました。
そして、ウィキペディアの記事にも、「衆議院憲法審査会に対する「毎週開催はサルがやること」発言」という表題で、速攻で事細かく紹介されていました。
短時間でざっと概略を確認しただけなので、中身の真偽などはわからず,小西洋之参院議員の判断もできませんが、ただ、なんか、背後に意図的なものがあるのではないか、と疑いたくなるイメージでした。
まとめ
今回のように、仮にニュースから素材を集めて、ChatGPTに処理をお願いして、とても読みやすい記事などを作ったとしても、ChatGPTに提供した記事の素材(ニュースなど)に間違いや嘘が含まれていたら、結局は、ChatGPTの記事も、間違いや嘘ということになってしまいます。
これは、ChatGPTを利用する場合に限ったことではありませんが、意図的に間違った情報や嘘をChatGPTに提供された場合の怖さは、理解しておかないといけないと感じた回になりました。