フェリーに通信革命。不可能だった「海上でYouTube」を実現できたワケ
飛行機でWiFiの利用ができる、と聞いていたので、船の上でもWiFiは当然使えると思っていたのですが、どうやら、船の上でのWiFiはできなかったみたいですね。
突然ですが「海の上はネット使えない」って知ってました?
「そんな、まさか? 令和も6年だよ?」と思われるかもしれませんが、陸から遠ざかるにつれてキャリアの電波が届かなくなり、スマホは徐々に圏外へ。たとえば、外洋航行するフェリーでは、一時的にネット社会から隔離される時間があるのだとか。
しかし現在、この「海の上ネットできない問題」を解消しようといった動きが始まっているのです。キャリアの電波網関係なく高速インターネットができるといえば…?
そうです、「Starlink(スターリンク)」の出番。海上ネット環境をスターリンクで整備したフェリーが登場したのです。
言わずと知れたイーロン・マスクの宇宙ベンチャー、「スペースX」による衛星インターネットサービスですね。光回線の届かない山奥へもインターネット環境を整備できるなど、通信インフラの整備に活躍しています。
それが海の旅へも導入されたのです。
出典:GIZMODE https://www.gizmodo.jp/2024/03/sunflower-satsuma-starlink.html
飛行機の機内でWiFiが制限があるものの使える、ということを聞いていたので、会場の船でWiFiが使えていなかったのが不思議ですが、イーロン・マスクの宇宙ベンチャー、「スペースX」による衛星インターネットサービスは、本当にすごいですね。
楽天モバイル、AST SpaceMobileとの衛星と携帯の直接通信による国内サービスを2026年内に提供を目指す計画を発表
宇宙ベースのテクノロジーでネットワークカバレッジの拡大を図り、災害時や山間部・離島等を含む、日本全域をカバーする通信サービスを提供へ –
これが実現するば、それはすごいと思います!
飛行機のWiFiの仕組み
船の上のWiFiのニュースを見て、改めて空の上のWiFi゜つまり、飛行機の機内のWiFiの仕組みを調べてみました。
飛行機の機内Wi-Fiを実現する仕組みは、大きく2種類あり、飛行機外部との通信方法だけが異なります。
なお、飛行機内における仕組みは同じで、いずれも機体内部に複数のWi-Fi AP(アクセスポイント)が設置され、乗客のモバイル端末へWi-Fiの電波を届けます。
出典元: https://tech.broadmedia.co.jp/blog/wifi/wifi-airplane-mechanism/
衛星系
飛行機の上部にアンテナが設けられ、静止衛星を通じて地上と通信することで、インターネットに接続できる、ということなんですね。
海上を移動する国際線において多用され、日本の国内線で採用されているのもこの方式です。
日本の国内線では、海上を飛行するケースが多く、後述する地上系よりも安定化しやすいためです。
地上系 (ATG:Air To Ground)
飛行機の下部にアンテナが設けられ、地上に多数設置された基地局と通信することで、インターネットへ接続されます。
アメリカの国内線では、主にこの方式が採用されています。
アメリカの国内線では、大陸上空を飛行するケースが多いので、こちらの方式が向いているわけですね。